〜〜〜かえる本棚〜〜〜

ジャンル問わず、気になったカエル本を紹介していきたいと思います。本によっては紹介というより単なる感想になってますが、ま、お気になさらぬよう。

学習自然観察カメ・カエルなど両生類は虫類の飼い方

発行日2000/5/10
監 修富田京一
発行所成美堂出版

 副題は「ヘビもトカゲもカエルもみんな友だち」。児童向けの飼育本です。
イラストもいかにも子供向けという感じで、パッと見はとりたてて特徴も無い「○○の飼い方」モノですが、 中を開くとすごいことになってます。 何しろ、一番最初に紹介されてるのがイシガメでもミドリガメでもなくカメ目ヨコクビガメ科・ジーベンロックナガクビガメ。ふるってます。

 カエルも定番の国産種やヤドク、マンテラから、樹上はソバネコ、パラシュートフロッグ、トタテガエル、地上はカワリフキヤガマ、 マレーキノボリガマ、オットンガエル、水中はマルジタウキガエル… 児童書と呼ぶには、あまりにもマニアックなラインナップに涙が出ます。でもツノガエル系はベルツノとクランウェルのみというアンバランスさも不思議。

 トカゲ、ヤモリも国産から輸入モノまで幅広く紹介。もちろんオオトカゲ類も網羅。 他にも「そんなの飼う小学生いるかっつーの」と突っ込みたくなる奴が大量に… とりあえず、ジャワヤスリヘビやサバクオオトカゲを飼う小学生がいたら私は尊敬します。

 けれども、この本が本当にすごいのは、そんなマニアック両生爬虫類それぞれの、 詳細な飼育マニュアル(捕獲から飼育・繁殖、病気のケアまで)が載っている事。陸ガメの交尾も可愛いアニメ絵で載ってます。 子供向けに解りやすく解説されていますが、大人が読んでも十分に勉強になる内容だと思います。侮れません。

この監修者・富田京一って何者?と検索してみたら、「ザ・爬虫類&両生類」の著者のうちの一人で、恐竜本もたくさん出してる人でした。 マニアな大人がマニアな視点のまま、子供向けの本を作ったらこうなったって感じでしょうか。とにかく必見です。


アマガエルのヒミツ

発行日2004/4/1
著 者秋山幸也
写 真松橋利光
発行所山と渓谷社

知ってるようで知らない、最も身近なカエル「ニホンアマガエル」をクローズアップ。これを読めばアナタもアマガエルマニアです。
「ザ・カエル」にも写真を提供しているペット写真家・松橋さんが撮影しているので、パラパラとぺージをめくるだけでも楽しめます。
体の仕組みや生態だけでなく、「食物連鎖の一員としてのアマガエル」についてもかなりページを割いているのが特徴。 オタマや成体の飼い方も載っていて、ぜひアマガエル飼いには読んでほしい本です。
青いアマガエル、欲しいなぁ…。


アクアリウム・シリーズザ・カエル

世界のカエルの飼育がわかる本

発行日2003/3/3
著 者田向健一
写 真松橋利光
発行所誠文堂新光社

カエル飼いのバイブルと言っても過言ではない、日本における最高峰のカエル本(だと思う)。
豊富な種類のカエルがキレイな写真で紹介されているので、純粋に図鑑として楽しむのもアリですが、 カエル総論に始まり環境別の飼育法、ケア、病気対策までこと細かに解説されています。   とにかくカエル飼いなら一冊持っとけ!な本。逆にこれ一冊あれば他の飼育本はほとんど読まなくてもいいくらい。素晴らしい本です。
余談ですが、表紙のアマゾンツノガエルが見事なグリーンで惚れぼれします。


蛙夜景THE NIGHT OF THE FROG

前田憲男写真集

発行日1997/6/10
著 者前田憲男
発行所文一総合出版

国産カエルの写真集。夜のカエルは実に美しく神秘的です。
カエル達の表情の豊かさ、小さいながら存在感のある体。あらためてカエルの良さを実感できます。 ただし、カエルが他の生き物に食べられる写真もあるので、そういうのが苦手な人はやめといた方がいいかも…。 各カエルの種類は最後のページにまとめて載ってるので、国産カエルマニア度チェックにも使えます(著者の意向とは違った角度から楽しめる。これ大事)。 全部の写真を見て種類を正確に当てることのできる人は立派なカエルヲタ。もはや一般人復帰は不可能でしょう。 私の正解率は8割。けっこう引き返せない所まで来てるっぽいっス。



戻る
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送